@精米所−「誰でも、じっち、ばっぱ」
お米は、その年採れた新米を玄米の形で仕入れます。品種は地米の夢の香、チヨニシキ、五百万石、
県外の華吹雪、山田錦、雄町です。米の品種は、酒の種類や麹米、掛け米のそれぞれ適した区分で、使い分けます。
この最初の工程が精米で、その年の米の出来が判るところでもあります。
米はその外側ほど、たんぱく質、脂肪分や無機成分が多く雑味等、製成酒(出来上がった酒)悪影響を及ぼしかねません。
それとは反対に米の中心部になればなるほど、でんぷん質の比率が高まり、相対的に味のきれいな酒になりやすいと言え、
ここで初めて精米する意義が出るのです。
「純米吟醸」の精米歩合50%(半分を糠にする)に要する時間は50〜55時間で、大吟醸の精米歩合35%(65%を糠にする)
の精米時間は100〜120時間ほどかかります。大吟醸の米のように白く(精米)する米ほど、精米時間の長い米ほど、
精米中の穀温を低くし、乾燥やひび割れを防ぐため、気温の低い時期に週間天気を見ながら精米をします。
磨り上がった米は、穀温や水分を一定にする期間が必要なため、精米は仕込みの2〜4週間前に行われます。
|