トップページへ戻る

酒造り奮闘記トップへ

16BY 酒造り奮闘記

2004/3/2 びびりながら、

   釜湯が幾ら入るのか分からないので、初釜となった今日はびびりながら蒸かしました。急結剤は入ったもののコンクリが心配で夕方甑に。丁度、蒸し上がりの時間に、小売店さんが来蔵。通常では早朝の作業を全て見て頂きました。それにしても、鉄釜の蒸気は熱いものです。まだビビリ少々、焼肌になるまでは水位を落としていませんが、それでもアルミの釜との差は歴然です。麹屋さんは笑っていましたが、弟と二人、興奮(小売店さんには分からんように)していました。

2004/3/1 がび〜ん。

   、、、、釜が割れました。毎朝の消炉水位でギリギリの勝負をしていたので、そろそろと予想はしていたのですが、甑倒しまであと3日というところで壊れてしまいました。そして冨永さん。とても世話になりました。夜中の12時過ぎまでかかって、鉄釜への据え変えをして頂きました。今季の造りが終わった後、代えるつもりの鉄釜があったのが幸いして、仕込みも一日休みで乗り切れました。改めて冨永さんに感謝であります。

2004/2/25 手汲み。

   ひょんなこと(14BY)から始まった柄杓による手汲み搾り。今季は使う酒袋を変えて行っています。酒の通りが良くオリが少なく、フネ搾りでも使えるという条件の袋というのは、なかなか無く、見付けるのに結構時間がかかりました。
 今季から、吟醸系のもろみは全量袋吊りをするので、手汲みという作業は外せません。一度試しに純米もろみでやってみたのですが、もろみを潰さないというポンプよりも酒の垂れが良く,最終的にフネ搾りにかかった時、ポンプモノより早く搾れる事が分かり、その分、酒質も良好です。

2004/12/20 35%。

   前の話もあったのですが、今季の山田錦は素晴らしい。これまでで、一番小さく磨けました。こういう粒をみると自然?とヤル気が出るもんです。

2004/12/16 先駆けて。

   吟醸ものとして、山廃純米大吟の山田錦・雄町の両酒母を仕込みました。山田錦はいつになく当たり年で(よそは違うみたい、、)、かなり期待が持てそうです。

2004/12/12 やまはい。

   今季は麹が造りやすいのですが、暑いですね。山廃酒母の仕込みも考えてしまうような陽気です。

2004/12/10 粒選り。

   昨季からなのですが、地元契約の好適米を粒選りしています。今季は、2.0mmの網上の粒を入荷し、精米機に玄米を張る段に2.2mmの網に掛けます。昨季は冷害を受けての作業だったのですが、思いがけず精米の好結果を産んだので、今年もやってみることに。今年は、作柄も良好なので2.2mmの粒比率が約半分取れ、無農薬栽培分も併せ、これからの入荷分が楽しみになりました。とりあえずは、2.2mmは純米の麹米に。2.0mmは普通酒の麹米、純米の掛米に使用する予定とします。

2004/11/28 蔵入り。

   蔵入りしてしばらく経ちますが、報告遅れました。無事に蔵入りすることが出来ました。精米を除いて。
 この、蔵入りを前にネズミという生き物の能力に驚かされたことがあります。玄米入荷の二週間ほど前には、精米機の点検は済ませていたのです。そして精米の段になり、いざ、精米機を動かしてみると、コンピューター制御の肝というべく「分銅」が全く動作がしないのです。精米は簡単に言うと、ロールの回転数と米の流量(圧力)を随時変えながら、磨きたい形にしていくものですが、このうちの圧力を制御する分銅が動作せず全くというほど磨けないのです。メーカーに問い合わせたところ一週間は来れないとのこと。手動運転モードでは分銅は動くので、その間は仕方なく精米を4回分(汗だくもの!)済ませました。
 それまでにメーカー側とのやり取りでネズミが巣くってたところが最も怪しい所としたのですが、そこは、ネズミは入れるにしても、とても入らないものが入っていたのです。何が入っていたかは内緒(笑)ですが、修理の際、メーカーのサービスマンも頭を捻っていました。数週前の点検の間にネズミがブツをどうやって運び入れたか興味あるところですが、我々の精米機手動運転よりは、たやすくやったのだろうと思います。

2004/11/5 引き屋。

   今日は表の倉庫の入れ替え。通りに面した開かずの倉庫だっただけに通る人が皆覗いていきます。とりあえず、こちらは別の倉庫造りのための待避所にと、使われなくなった道具を運び込もうと、材木、米洗い機、放冷機、鉄釜、こしきなどなどを、裏口から台車にてゴロゴロと表へ運ばなければなりません。
 近所の人たちも次は何が来るのか、だいすけでさえ普段見なくなった道具なので、近所の人も興味津々といった様子。 丁度、細い路地で対向車は鉄釜を見て唖然としていました。 

2004/10/24 釜磨きA。

   釜もようやっとキレイに磨けました。ただ、大変重く起こせないので内側は磨くことが出来ませんでした。下から覗いた限りでは比較的キレイで、外側さえ塗装すればすぐ使えそうな状態です。 

2004/10/22 釜磨き。

   久しぶりに晴れて、今日は鉄和釜のサビ落とし。サンダーで優しく?落としていきます。昨季、譲られた釜なので、問題箇所が無いか確認も含めてキレイに磨き上げたいと思いますが、少し根気の要る仕事。本日は粗磨きに止まりました。 

2004/10/20 また台風。

   今度の造りに向けて、和釜の手入れをしたいと思っているのですが、なかなか天気がそうさせてくれません。そして台風、今月は二つ目。10月に上陸する数としては、何十年ぶりで2度目とか。しかも、今回は浜通り地方「直撃コース」。とりあえず今日は雨の弱くなったところを見計らって、台風様の準備をします。皆さんもご注意を。 

2004/10/14 六本木。

 本日は、福島県産酒の東京催事。六本木ヒルズの40F、六本木アカデミーヒルズ40(迷いました)での開催となりました。参加蔵元は27社。600人の応募を頂きました。御礼申し上げます。聞くと、このようなイベントは「初めて!」の女性の方の参加が多く、素直な感想・意見等を頂き、収穫の多い催事となりました。ありがとうございます。
 東京催事は昨年の東京プリンスから、2回目の参加。当蔵は冷や〜常温で提供しながら、終盤は燗しておりました。全体的にも、とても盛況で、夜景も見る暇無く、熱気?に包まれた「アっ」という間の3時間でした。
★出展酒★
@雄町米 山廃純米大吟醸 「磐城壽」
A山廃純米原酒 「土耕ん醸」
B純米酒 「磐城壽」
※反省点
 明かりを落とした誰も居ない部屋で、東京タワーが映るガラス窓に「チーン!」と乾杯できなかったこと。同じ目線でできる数少ないチャンスだっただけに惜しかった。 

2004/9/28 鈴木一郎氏作「夢の香」。

地元請戸産 「夢の香」。 
少し小振りかな。
 

2004/9/26 稲比べ。

  少々分かりづらいのですが、左端から、
   @地元請戸産 「夢の香」 
   A会津産 「五百万石」
   B地元請戸産 試験栽培 「五百万石」
   C「?」
      

2004/9/25 収穫の秋。

  今年で3年目の作付けとなった「夢の香」の稲刈りが23日から始まりました。今年の予定収量は200俵目標。この他に、掛け米となる「チヨニシキ」が地元栽培となっている品種です。
 まあ、しかし今年は夏季の天候に恵まれて、今日の稲刈りを楽しみにしていましたが、ここになって連日の雨。空が恨めしい限り。稲刈りも、陽が射すのを待っての作業となりました。     

2004/8/6 夜ごもり。

  今日は近くの苕野(くさの)神社の夏の例大祭の夜(よ)ごもりです。小学生以来、20年振りに、今度は立場も変わり祭典係として参加しました。昔は、出店もあって、相馬盆唄による盆踊りコンテストもあったように記憶しています。ホントに、つくづく年取ったな。と、20年前の話ができる身分にようやくなった私めですが、なにせ今は、地元の小学生も私の時代の半分とか。ここで、心配になったのが、盆踊りで踊る子供の数。輪にならない盆踊りは寂しいですよね。でも、いざ、芸能保存会のお囃子が始まると、来るは来るは子供が。確かに、「20年前」は、2重の輪が今は1重になったのは、しょうがないですが、昔と変わらない風景がそこにあるのはイイとお神酒を頂きながら、思いました。学生時代、これまた10年前だあ。夏の山手線のある駅でドアが開いた瞬間、商店街から相馬盆唄が流れてきたときなんか嬉しかったですよ。東京出たばっかりは、盆踊りは相馬盆唄しかないと本気で思い込んでて、東京音頭なんかスワローズの傘踊りくらいにしか思ってなくて、そんな時、下宿の近くの広野出身のオバチャンに誘われ、会場に行ってみたら、盆踊り分からないのも当たり前ですよね。日本各地のですから。その時初めて、地方はイイなと思った訳です。
 延々と一曲だけ、繰り返しされる櫓のおんちゃん達のお囃子と、それを取り囲む踊りの輪がヒートアップしていく苕野神社の盆踊りを見て、10年前と20年前の私が交錯した一夜でした。   

2004/8/4 出穂。

  ついに「夢の香」が出穂しました。いつ見てもホントにきれいです。街中は暑いのですが、ここ最近、朝晩冷えて、昼間は風もあって、酷暑がこの請戸には見当たりません。そのせいあって、早めの予想だった出穂も、例年とあまり変わりなし。それだけに、これからの実入りに大きく期待しているところです。   

造り奮闘記トップへ


このページに関するお問い合わせは
株式会社 鈴木酒造店
TEL:0240-35-2337  FAX:0240-35-3107