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19BY 酒造り奮闘記

2008/7/21 今日は海の日。 

  地元の請戸海水浴場は今日が海開き。そして例年よりも早い梅雨明け。普通なら海!なところが、海には行かず、石田農園の石田さんの計らいで長男と近所の子を連れて、「田圃の生き物捕り」に出掛けました。 この田圃は無農薬で手掛けていて、以前から、ホタルやタガメなど、水際に棲む極めて珍しい昆虫達の楽園です。
 ガサガサ網を持って、子供二人に追わせ、掬うと居る居る。ホタルの幼虫、ヤゴ、タイコウチ、ミズカマキリ、タガメ、畦穴ではコオイムシ。あまりに珍しい生き物達に子供達は手持の図鑑を見ながら大はしゃぎ。ふと気付けば、谷からは、蝶やヤンマが上昇気流に乗って飛び回り、ついつい大人も一生懸命になってしまいました。捕った生き物達は、リリース。代わりに、地元の請戸の田圃では、どんな生き物達が居るのか、また探検隊を組織することを約束しました。この生き物達が刻んでいる昔から変らない時間を将来に繋げられたらと強く思った一日でした。

2008/6/30 早起き 

  どうしても早起きして見たい物がありました。それはサッカー、ユーロカップの決勝、ドイツvsスペイン戦。スペイン、この大会通じて強さを見せつけたスペインが、渋いスコアでドイツを下しました。 しかし、たまたま昨日からの雨のせいか、NHKとフジ系の民放以外、写りません。折角早起きしたのにね。暫くチャンネルを回していたら、救いはBSアナログ。サッカー放送は日テレ、NHKですね。

2008/6/10 よく  

  分からない陽気が続きます。寒いのか暑いのか。晴れるのか降るのか。昨日から、普通酒の瓶詰めの準備に取り掛かっています。昨日はろ過、今日は割り水。そんなに体を使う作業ではないのですが、半袖になれば寒く、羽織れば暑い、晴れてきてTシャツになれば、何時の間に海霧が出て寒い。中途半端です。こんな時ロンTでも着れば?と思うのでしょうが、水仕事には邪魔で、まくってるうちに袖が伸び、すぐ着れなくなるのです。こんな時、7分丈のTシャツがあれば重宝するのでしょうが、案外、男物にはありません。ロンTの袖を切って加工するに してもね。

2008/5/29 子供に  

  風邪をうつされ咽喉が痛い。その痛さったら、何年か前にノドチンコに刺さった魚骨を抜こうとし、誤ってノドチンコの皮を剥いでしまった時を思い出すほど。その時は、自然治癒(馬鹿につける薬は無い?)と医者から見離され、一ヶ月間食事もままならない痛みに耐え、「秋の酒の会」真っ只中のシーズンをどうにか乗り切ったけ。身(咽喉)も心にも沁みた酒をこんなに飲める機会はもう、無いでしょう。何事も無理はいけませんな。無理が利く体ではなくなってきています。皆様もご自愛を。

2008/5/27 今日の  

  午前中は、非常に良い風が吹きました。干し物には最適な西風。そこで、鉄釜をメンテしています(関係なし)。31日に大規模(恐ろしい程大人数)な蔵見学があって、それまでには済ませたかったのですが、明日からの雨で、天気がさせてくれません。今日のような日が続いてくれればと思いますが、思うにならず。

2008/5/25 いわきにて。  

  いわき酒楽会主催、毎年恒例の「福島の酒 きき酒会」がいわきワシントン椿山荘で開催されました。いつもウチは飾りっ気ゼロのブース。今年は少し色気を出して、提灯を吊り下げ、アンコウ待ち。ウチのブースにいらしゃった方々、ありがとうございました。
 毎年、実行委員の方たちの努力があって、年々盛リ上がってきています。県産酒だけ30蔵が集う会はなかなかございません。飲み手、売り手、造り手にとって、大変充実した時間だったはず。とても良い時間を過ごさせていただきました。

2008/5/24 天気。   

  田植えが済んでから、良い天気と言うのが少なく気になっています。家の玄関前にあるプランター1本植えの「夢の香」、ここ数日で伸びてきましたが、勢いに欠けます。海の風が冷たいのも気になります。 冷害っ気がしてなりません。雨も多いですし、台風来たりと、通常の気候からズレていると不安になります。既に梅雨に入ってるんでは?と思える位、変です。

2008/5/22 商売。   

  今日は休んで子供孝行。いわきのハワイアンズに行って来ました。帰り、子供に玩具を買おうと平市街の小売店に。古いお店の1階2階の売り場には所狭しと様々なジャンルの玩具が一杯。「これは何?」「あれは何?」と喜んでいる子供に、店のおばさんが「うるさい」と 発した。かなり気分を悪くし店を出る。何も買わずの買い物なのに駐車料金まで払って、余計腹が立たしかった。子供相手の夢を売る商売なのに。
 このあと、同じ市内の豆腐屋さんにお土産を求めに行く。綺麗でさっぱりとした店内。お茶を供され店外の長閑な田圃の景色に癒される。家でも豆腐の美味しさに癒されました。ありがとうございました。

2008/5/8 地震。   

  昨夜は地震連発。古い家なので、よい事?なのか、どんな地震でも来る前に分かってしまいます。ところで、これも夕べのNHK福島。つい、見逃してしまったのですが、地元請戸で先頃から調査し出来上がった津波ハザードマップの特集が放送されました。内容は視聴してないので分かりませんが、県と調査し各戸に先日配布されたばかりです。それによりますと、我が家は2M浸水は免れない様子。もう、漬からない物は無いですね。その前に、その規模の地震だったら、建物がどうなってるか分からんし、これだけの被害が予想されるとなれば、日頃の備えと心持がかなり大切になってきます。
 NHKから大切な資料(チリ地震の写真)が戻ってきません。こちらは人災ですが、、、。 

2008/5/6 小一時間、   

  連休最後の日、息子とワカサギ釣りに出かけました。場所はいつもヤマメ狙いで入渓する川。3日ほど前、この場所に釣に来た際、群れなすワカサギを見、安全でここだったっら子供も連れて来れると思い本日の計画となりました。ただ、難しいのは、この時期のワカサギは産卵後で採餌はせず、餌釣りはかなり難しいとのこと。釣れなくてもいいから、子供と何がしら出来ればよかったので、とりあえずの仕掛けを持ち出発。釣り場には先着者がいて、 用意した仕掛けは、全く駄目と言う。そのオジサンに仕掛けを教えて貰い、釣り方を教えて貰い、ついでに仕掛けまで頂き、いざ開始。始めは全くコツを掴めず釣れなかったが、次第にコツを掴み快調。あまりにも忙しくなってきたので、父は釣る係で子は魚をビクに入れる係。オジサンの話では100匹/hは釣れるよ。とのことだったが、一時間ほどで 約半分の43匹の釣果。充分楽しめ、家族の分は確保。本日、お昼ご飯のおかずとなりました。

2008/4/28 子供の食べ物。  

  この季節になってくると、食卓を賑わすのが山菜です。タケノコ、タラの芽、コシアブラ、シドケ、ゼンマイなどなど、苦味と甘みの競演、そして清々しさにスッと心が洗われます。大人なってその美味しさが分かった!という人が多いことと思いますが、家の息子は今、山菜にハマっています。彼の昨年のヒットが、菜花。家では味噌汁や、おひたし、酢の物、漬物にするのですが、自分で畑に取りに行くまでになり、今は山菜です。
 逆に食べなくなった食材もあります。それはイチゴ。大好物だったのですが、今年2月の幼稚園のイチゴ狩りから全く食べなくなりました。何かあったのか?それとなく先生に聞いたら、普通に食べていたとのこと。余計???です。栽培法の考え方で違いますが、イチゴはかなりの土壌消毒を必要とする食物なんですよね。イチゴが原因でなくとも、毒消しで山菜を体が欲していただけであれば、山菜食らう息子を見て、さすがに笑って居られなくなります。
 2ヶ月前ほど、定期便の刊行物に載っていた記事がありました。「日本人は世界の水泥棒」。何にしろ、日本が食糧輸入大国であることは周知のところ。世界各地でその食料を食材を育て、加工する水の総和が凄いことらしい。それを日本人はことなげに、廃棄する。だから日本人は「世界の水泥棒」と呼ばれてもしょうがないという内容(細かい数字とかは既に失念)。日本人は 未だ大量消費社会から脱せず、資源の浪費国。また、食べるものには頓着しない方が増えているのが今時勢、セレブが増えたのか、選べなくなった人が増えたのか、良いものを扱う心意気の店が無くなったか、セレクトショップなるものが、悲しいかな流行っています。食は生の一大事、惑わされず生きたいものです。

2008/4/27 ようやっと、  

  蔵仕事も落ち着いてきて、ようやく休日も休めるようになったのですが、先週の日曜は、消防の春季検閲式。今日は普通酒の瓶詰め。なかなか、休めません(笑)。
 田圃に水が入り蛙の鳴き声が盛んになってきました。季節が慌しく動いてくる季節で一番好きな時期でもあります。

2008/4/9 天気祭。  

  しかし今季は、大事な洗い物のときに雨にたたられます。それも殆ど負けっぱなし。「晴れてるな!」というときでも昼休みや休み時間に降ってきたり、麹屋さんの干し物ジンクスが感染したかのような見事な青空の裏切りに遭ったこと6回(多分)。雨の神さん、ほんとに気ままです。仕舞間近で、極端に洗い物が急増するこの時期に、雨続きはやっぱりこたえます。それでも晴れた日は干し物関係、雨の日・天気の悪い日は蔵や店の仕事と割り切って作業はすすめるのですが、これ以上陽気が悪いと仕事が滞ります。生憎、来週まで日曜以外は模様が悪いよう。しばらく振りに天気祭か!

2008/4/9 天気祭。  

  しかし今季は、大事な洗い物のときに雨にたたられます。それも殆ど負けっぱなし。「晴れてるな!」というときでも昼休みや休み時間に降ってきたり、麹屋さんの干し物ジンクスが感染したかのような見事な青空の裏切りに遭ったこと6回(多分)。雨の神さん、ほんとに気ままです。仕舞間近で、極端に洗い物が急増するこの時期に、雨続きはやっぱりこたえます。それでも晴れた日は干し物関係、雨の日・天気の悪い日は蔵や店の仕事と割り切って作業はすすめるのですが、これ以上陽気が悪いと仕事が滞ります。生憎、来週まで日曜以外は模様が悪いよう。しばらく振りに天気祭か!

2008/4/7 瓶詰めも  

  新酒の瓶詰めもようやく先が見えるところまで来ました。あと7種類。1000本前後の小ロットのものが続くので何とか今週中にケリが付きそうです。残るは普通酒の調合とろ過、火入れ。そして片付け。渓流も解禁となって昨日が最初の日曜日。遠征者が急増するGW前にはどうにかしても、、、と思っているのですが、どうなることでしょうか?私事ではございますが、息子の幼稚園は今日が入園式です。今年は年長さんで、2年前を思い起こしますと、まだ子供ですがお兄ちゃんになりました。季節が巡って年を取り、庭では梅と代わって、小花たちが咲き始めました。

2008/3/29 桜  

  東京は桜満開です。夕べ、グレコさんでの日本酒の会のため上京。仕事が押されっぱなしのため、今朝はゆっくりすることができない代わりに東京の桜の名所「飛鳥山」 を車窓で楽しみました。まだ朝の5時前で車も少なかったこともあり、路肩に車を停め窓を全開。夕べの「ウィリアムス浩子」さんの曲で暫し瞑想。車内の空気が桜の香り に満たされ た頃、いざ浪江に向け出発。忙しさに追われっぱなしの最近でしたが、福島ではもう少し先の陽春の香りに癒されました。

2008/3/17 最終の  

  四段掛け米の蒸かしを行いました。上槽間近の普通アルコール添加もろみの甘辛調整用に甘酒として仕込み、その後もろみに掛けます。甑倒し は済ませているのですが、時間差にて仕込みに用いる蒸しはこれ にて終了です。ここ数日、寒さが緩み、暖かい日が続きます。もろみ管理も気を抜いたら一気に走り出す勢いなので、このところの温度管理にはかなり 気を遣います。

2008/3/12 怒涛の  

  一ヶ月間でした。途中から蔵子が一人欠員となり、どうしようもない忙しさ。2月20日に通常仕込の甑倒しを迎えたものの、それ以後は毎日が搾りの嵐。最近は吟醸の搾りがで更新の手間が空きませんでした。 なんにせよ、残すもろみは吟醸2本に普通酒4本、これに特殊もろみ1本の計7本。順調であれば、3月25日までに皆造を迎えられそう。

2008/3/9 そういえば、  

  Jリーグ開幕しましたね。ジーコに憧れた子供時代を過ごした私にとって今季の鹿島のユニフォームには驚きました。サッカーではあまり見かけない横縞。おまけにフラメンゴのデザイン(アウェイは何故かPSG)。鹿島のフロントには、よほどのジーコ狂、いや信者が居るのか、アジア選手権も含めて、今季の鹿島の活躍が楽しみです。
 本日、山田錦に続き、雄町の山廃仕込み純米大吟の搾りとなりました。しばらく吟醸系の搾りが続きます。

2008/2/11 あ〜っ、  

  昨日は福島酒販組合さん主宰の県産酒の会に参加しました。蔵の作業がまだ忙しいこともあって会が終われば帰ろうと思っていたのですが、折りしもの大雪のため途中 の山越えルートが圧雪路、 加えて溶け出していた区間があったため、日が暮れてからの帰宅は困難と判断。結局、会場となったホテルに宿泊。早起きをしてTVの電源を入れたら、 ニュースにて清志郎さんの復活ライブの模様が報じられていた。数日前に、NHKの30分番組で局内スタジオでのプチ復活ライブ(雨上がりの夜空に、JUMP,他新曲2曲)の放送を一ファンとして嬉しく視聴したあとだっただけに、CDを聞くよりホントにライブで映える 清志郎さんの武道館ライブ、生で見たかったなあ。あ!あ!あ〜!

2008/2/4 立春  

  ですね。暦上は春。雪は名残雪だったのか、作業に邪魔な雪は朝のうちに、井戸水で溶かし流しました。昨年はただ磨り減らすだけだったスタッドレスも今日は活躍するでしょう。
 季節の酒として当初、この日を出荷しようと考えていた「中汲み純米しぼりたて」が本日搾りとなりました。濃蜜な味わいになっており、これからの熟成においても楽しみな酒です。

2008/2/3 明け方  

 雨だったのが、6時から雪に変わりました。見る間に積もってきました。気温も日中になって下がり、冷水をまわす予定のモロミも、ひとまず様子見です。明日、「中汲み純米しぼりたて」予定のモロミの搾りです。モロミ日数が40日かかってしまいました。出荷の段となりましたら、案内致します。

2008/2/2  最終の  

  酒母の仕込を行いました。酒母の仕込自体、小さな仕込ですが、かなり気が楽になってきます。今の吟醸の仕込みのクールを抜ければ、もっと楽になりますが、、、。年が明けてから、冷え込んだ日が多かったため、モロミが長期モロミとなってしまい、吟醸の仕込みと搾り作業を平行にこなす毎日。なかなか予定通りにはいかないものですが、絶好調のモロミが多く蔵に入るのが、楽しみです。

2008/2/1 造り当初に  

  坊主にした頭も、今は痕跡と思われる位、大分髪の毛が伸びてきました。高校球児の9月頃でしょうか。自分でも目臭く見えます。髭もおえて、山篭りでもしていた煩悩捨てきれない修行僧。そんな蔵に今朝方、山形放送の取材がありました。折りしも大吟の仕込の最中、最初はお断りしたのですが、結局お受けすることに。内容は見てのお楽しみで、放送は2月6日(水)「ピヨ卵ワイド」という番組の中で、先の修行僧が多分?流されます。山形県民の方々、お気をつけて??、いや、よろしくお願いします。

2008/1/31 仕事が  

 はかどらず、連日オーバーワークもあってか、夕食時に疲れた顔してたんでしょう。息子が何も言わずに肩を叩きに来てくれました。瞬間、涙が出そうになりましたが、そこはこらえました。イカンなあ。でも、頑張らんと。まあ、大吟醸の仕込みのクールも明日の雄町の大吟の留めの仕込を含め、あと4本。夜、時間が空くようになったら、息子と思いっきり遊んでやろう。

2008/1/28 今日、  

 青森県産「華吹雪」を永年使用している 関係(数量は少ないのですが)で、青森県JAまべち農協酒米部会の方達が蔵見学にお見えになりました。実際に「華吹雪」を栽培している農家の方も10名弱。同じ太平洋岸ということ で同じ悩みと、また実際の栽培農家さん、JAの指導員の方たちとお話できたのは何よりでした。青森県産の「華吹雪」は、艶良く、粒も大きく、何より粒が厚いので、吟醸等高精白 以外でも精米にはかなりの優位性があり昔から気に入って使っています。 家でも「夢の香」の玄米を2.2mmの網掛けをしていますが、同じ2.2mmの網を用い出荷しているそうです。とてもありがたいことで、丁度これからの「華吹雪」仕込みに益々気合が入ります。遠路、ありがとうございました。

2008/1/24 今日、  

  山廃仕込純米大吟醸の添麹を室に引き込みました。米は山田錦。麹蓋法で製麹します。昨年新調した床に、年明けて直ぐ、新たに盛時の作業性向上のため、アッセンブリーに改造。いよいよ純米大吟醸の仕込みのクール。今日は、比較的寒さが緩みましたが、2月上旬まで寒さが続いてくれるのを願うだけです。

2008/1/20 久し振りに  

  東京に出ました。造り中は外に出ることがなくなるのですが、友人の結婚式にて19日の仕込みと米洗いを済ませ、車を走らせました。今日の蒸かしは留の掛け米だけだったので、仕込みは任せて、午後からの作業に間に合うよう蔵に戻りました。ホテルが渋谷ということもあって、帰りは渋谷・表参道・青山を車窓にて、ダブル?ウィンドウショッピング。丁度バーゲン時期ということもあり、嫁さんには目の毒でした。そう、これも久し振りに電王見たのですが、今日が最終回でした。残念。
 現行の米洗い機に追加で濯ぎの機械を導入しました。心配していた網の構造も改善され一安心。糠切れが良くなったのに加え、水切れも良くなり、今年のような年の米には効果が期待できますし、何より、モロミの面が楽しみになります。

2008/1/10 すげえじゃん、いいじゃん、  

  名前は知らないが、存在は知っていた通称ガッチャンコポンプ。昭和前半活躍した手動というより人力のポンプで、モロミ輸送時には二人一組にて使用したとか。今日、業者さんが来て再びそのポンプの話になり、家にあることが判明。私もあることが分からず、再び日の目を見るまでに要した期間はなんと40年弱。その間、海の近くの過酷な環境に耐え、ポンプ自体はほぼ完品状態。昔のクラフトマンシップは大したもので、しっかり動作し、揚水量もかなりのもの。これにて、題字の通りになった訳です。吟醸の搾りにも使えそうですし、ちょっとした洗い物でも釜湯を揚げるのに重宝しそうです。とりあえず、鉄製の台車は錆がひどいので、暇な時にオーバーホールと新しい台車に載せ換えてみます。

2008/1/8 今年の米  

  地元米は溶けやすく、多少原料処理にて、手間を掛けていますが、兵庫県の山田錦が今年はしっかりしていて、原料処理で思いっきり攻めることができそうです。2年目となるYK35の精米も100時間を超え、楽しみながら仕込ができそうです。

2008/1/5 今日から、  

  皆が揃い仕事も再開。正月の間、酒母の暖気操作は欠かせなかったので私は休めませんでしたが、人が揃うとさすがに活気が戻ります。さあ、純米の仕込みのクールに入ります。

2008/1/1 明けましておめでとうございます。  

  本年もよろしくお願いします。相も変わらず私の新年は、厄流しの方々の樽酒の処理のため神社に赴く。これが毎年の私の仕事納めで、その場に居る内、新たな年が明ける訳です。それにしても、今年の年越しは寒かったですね。初老の方たちが奉納した樽酒も30分経たずに空になったとか。皆様、無事に一年過ごせますように。

2007/12/30 海洋低気圧  

  この季節の太平洋を北上してくるこの手の低気圧の時は気温が上がります。昨日・今日と、室温が10〜14℃です。おまけに、純米吟醸の仲・留の仕込、山廃酒母の仕込みにあたってしまい、予定温どおりに仕込むのに一苦労。今朝は3時半から作業を開始し、5時半からの仕込みで、大事な留仕込み、事無きを得ました。蔵人は今日が最後の仕事。家では餅つきを行い、正月もそこまで。

2007/12/27 もう、  

  年の瀬ですね。年内の仕込も純米生300用と、石田さんの純米吟醸のみとなってきました。30日の仕込留めですが、酒母仕込みだけは、正月休み返上で続きます。
 ほぼ同時に仕込んだ3本の山廃酒母。順調な経過で、酵母の培養基となる素地が出来上がり、昨日、酵母を添加しました。また暖気入れが忙しくなります。今日、室に引き込んだ山田錦と雄町の純米大吟醸の山廃酒母を仕込めば今季の山廃仕込は終了。この最後の二本だけは、別の方法で仕込んでみたいと思います。

2007/12/26 去年新調した  

  麹室の床を少し改造します。引き込みが一時無くなる正月休みを利用して、大工の千葉さんに依頼しました。これに合わせ、資材も慌てて発注。年明けの吟醸麹対策です。
 仕込蔵、モロミが放つ軽く爽やかな芳香に満ちています。

2007/12/10 出荷  

 当初今月5日出荷予定だった「 しぼりたて 磐城壽」が蔵出しとなりました。うすにごりタイプと、澄み酒タイプの二種ございます。年の瀬の季節商品で、年取りの宴、田舎の情景に加えていただければ幸いでございます。
 本日から、東京農大の実習生が蔵入り致しました。頭には、何故か「チーム壽」のベースボールキャップ。東京の取引先で仕入れてきたとか。暫く活気付きます。

2007/11/28 とんかち  

  の音が響きます。蔵で気に入らないところがあって、26日から大工の千葉さんに入って貰い、軽く修理をと思ったら、大仕事に。いい部屋ができました。瞑想部屋に最適。
 寒波後、がらりと空気が変わりました。扁平精米は普通精米と比べ、倍の搗精時間を要します。精米は、そもそも気温が高ければ、ヒビや割れのリスクが高まります。最高気温も目安の温度を下回るようになり、精米を再開。玄米の搬入計画 を立て直し、本格的に始めます。

2007/11/26 予定外の  

  事態発生で、蔵の仕事ができず、今日からしばらく器具のメンテナンスやペンキ塗りです。
 先週の22日、弟は東京催事に。私は福島の「堂々」さんの酒の会。実は、「堂々」さんには本年度のきき酒日本チャンピオンの菅野さんが勤務しております。福島県から日本一ですよ。とても嬉しく、造り手として、励みになります。今晩のTUFさんの放送をご覧になった方も居るかもしれませんね。たまたま、会と取材が重なってしまい、少し騒々しいお店に映ったかもしれませんが、これは会の「磐城壽」のせいです。通常なら、酒にアツい店長の梅津さん、そして菅野さんが、大人の雰囲気の空間を演出しながらも、日本酒に親しみやすいお店としています。福島に泊まる機会があれば、是非、立ち寄ってみてください。

2007/11/16 今朝は  

  よく冷えました。外気を測る温度計は3℃。室温はようやく10℃を切り、8℃。水仕事を終えた後の指が、かじかみました。昨日、東北道経由で東京から帰ってきたのですが、行きの常磐道と違い紅葉が綺麗で、暖冬?でも確かな季節の進み具合を感じることができました。大幅に遅くも、県内の山では初冠雪が記録されるようになり、期待はできないながらも、冬らしい季節の到来を待ち望んでいます。

2007/11/12 相馬まで  

  配達したついで、福島の取引先まで足を伸ばしました。途中、霊山(りょうぜん)を通り、紅葉もいい具合。今週の土曜が見頃と思い土曜日の子の七五三参りの後は、「霊山こどもの村」に行こうと決定。途中のソフトクリームも食し 、まずは満足。
 別件ですが、今週水曜、14日に大塚グレコさんにて、日本酒ライヴが催されます。私も参加しますので、気になる方は是非、来場ください。先着入場優先となります。 

2007/11/11 なみえ焼そばソング  

残り10分の、
昼休み、あと僅か。
残り10分で、
携帯のバイブがうなる。
もやしより
割り箸よりも太い麺だぜ。
お得意様の、呼び出し無視。
なみえ焼そば〜

ソースを飛ばすな!
簡単にゃ、落ちねえぞ。
訳なんかねえ、
俺が代わりに教えてやるよ。
キリがねえ、
オヤジのこだわり、愛情なのさ。
Yシャツの染みは、賛辞の証。
なみえ焼そば〜。

なみえの奴はな、
簡単にゃ、焼かせねえぞ。
鉄板があれば、
まずはラードが欲しくなるのさ。
こったなことが、
なみえの奴の誇りなんだな。
焼そば番長、一家に一人、
なみえ焼そば〜。   

以上、昌平君よろしく。

2007/11/09 次の蒸かしまで  

  間があるので、少し甑をイジってみようと思っています。改良するところ、数点。後、結果を見てより良い方向を目指してゆきたいと思っております。 

2007/11/08 年に何度も、  

  しない早朝蒸しを行いました。今日は留の仕込。おまけに寒さもアテにできないこのごろの気候で、ほんの少しの冷気欲しさに、得意の荒療治でもある3時甑を敢行。一番外気が冷やされる日の出の頃、仕込を行いました。それでも本日の最低室温9.7℃。時間をかけ蒸し米を冷やし仕込んで、タンクに綿帽子を掛け仕込終了。 早起きで、腹は減る、暑い、眠い。健康なのか不健康なのか。
 「しぼりたて」600kgの仕込を同時に2本仕込みました。酵母・麹・仕込配合・仕込温度を全く同じ仕様にて。以前から気になっていたことを細部変えてみました。暖冬時の施策の一つとなればと考えております。
 今年のGINTAGEの瓶、入庫しました。今年はラベル3種となります。11月下旬の出荷となりますので、お楽しみに。

2007/11/05 連休、  

  休日返上。ついに休めなくなってきました。昨日は朝6時から9時まで働き通し。子供の七五三の予定が立ちません。二人で準備・仕込み方ってのは、なかなか大変です。大抵、道具や機械は用途別に整頓して収納しているのですが、そのシーズン初めて使用する道具を出してくると部品や道具が足りないということがあり、探し物に費やす時間というもの が非常に勿体無い。昨日も、今日から使用する大甑のコマ(和釜から入ってくる蒸気を四方に散らす甑底中央に据える甑の部品)が見当たらず、弟が探し方。 神の悪戯なのか、全くノーマークの所で発見され人の記憶というものはアテにならないことを改めて感じました。こんなこともあって、今日は「しぼりたて」の初添え仕込。留麹も引き込んで、蔵子二人は多少落ち着きました。

2007/11/02 怪しい  

  雲行きに、麹室に使う布を洗って干すべきか、阿武隈の山並み見ながら思考すること数分。風もあって昼過ぎには乾くと踏み、屋上に一気に干し物を展開。2時過ぎ、干し物を込み終わる間際にポツポツと雨が落ちて、読み勝ち。些細な事ながら嬉しいねえ。でも、この陽気だけは何とも読み難い。今日は一日半袖でしたゼ。
 話変わって、ちりとてちん。底抜け?に面白い!NHKの朝の連ドラ、春は東京局で秋は大阪局の制作という割り振り。こんなことを論じるのは極めて親父臭くて自分でも引くが、日本人の人情の機微を細かに描写した一年前の「芋・たこ・なんきん」 など、大阪局担当のものには極めて秀作が多い。「ほんまもん」は、モノをつくる人間の心意気と命の源流をテーマに、その当時の大量生産+消費社会に警鐘を鳴らしていたドラマだった。それ以外にも「ふたりっこ」など、印象に残るドラマばっかり。何を言いたいのかと言えば、これで困るのが造り中の休憩時間。勿論、朝は見ている時間が無く関係ないが、昼の休憩時間は12時から13時半。んで、昼の再放送は12時45分から13時。見逃すことが出来ない再放送を見なければ、ゆうに1時間以上寝ていられるものが(造り中は休むことも仕事)、見てしまえば20分も寝ていられず、吟醸の時期などはかなりキツイ思いをしてしまう。今回のちりとてちん、上方芸術の酸いも甘いも盛り沢山!という匂いが充満。この「ちりとてちん」と言う言葉にもいろんな意味があるよう。そもそも、朝(昼)の連ドラを見るようになったのは酒造りの仕事をするようになってから。今年の冬もこの葛藤と戦わなければならないのか、、、。

2007/10/31 朝方に  

  夜中降った雨は、朝方には上がって今日は気持ちの良い青空。日本晴れ。「しぼりたて」用に先に仕込んだ酒母も気持ちのいい高泡。月末ということを除いて、今日は穏やかな日です。実は昨日、仕事を休んで地元、歩いて10分弱の請戸川で鮭の調査釣をしました。毎年、応募しているのですが、今回が二回目。車のナンバーを確認 すると関東の車が多く、遠路はるばる いらしゃってる様子。丁度、一昨日の大雨のお陰で水温も下がり、鮭の遡上も1週間前よりも多く、どなたの釣果も満足できる程だったと思います。平日の息抜き。やっぱりイイ事はなくて、昼過ぎに消防団の出動要請が出る。誰か見てるんかな?

2007/10/26 花びら  

  大工さんの倉庫の手直しが終わったため、風で飛んだカンナ屑を朝、掃き集めていたのですが、地味な色のゴミの中に花びらが。あれ?と、上を見上げれば、春に咲くはずのりんごの木が花をつけている。確かに変な時期に桜が咲いたとかのニュースを見ることがあるけども、実際に家の庭の木がそうなってしまうと、薄気味悪い。最も、この木はかなりの老木でボケちゃっている可能性もあって何とも言えないのも、輪をかける。
 このところ、最高気温と最低気温の差が12〜13℃以上あって、朝・夕は長袖、昼間は半袖で、季節の揺り戻しが激しく、これが理由にもなっているのかも。 奥行きのある秋空に花びらって、遠近感に映えすぎるもの。

2007/10/23 酒母1・2号  

  を本日、仕込みました。夕方、気温が下がることを期待し、蒸かしを14時に取り、仕込みは16時半に。何とか目標の温度に仕込めました。朝、外気はかなり冷えこむようになりましたが、昼間の最高気温が高く、蔵の室温がなかなか下がってきません。暖冬だった昨年と比べても、蔵内の最高室温が、2〜3℃高い状態です。最低気温は昨年よりも下がっているので、夜間、積極的に外気導入をしているのですが、、、。とりあえず、今年も天気には振り回されそうです。

2007/10/21 干し物をしながら、  

  屋上から太平洋を望む。素晴らしい陽気に、景色に心が和む。そういえば、今日、今季最後のサッカーの試合だったよなあ、消防の放水もある、でも、両方行けんしなあ、良い日和に沖提でヘチ釣してる人が少し羨ましいよお。今日は、洗い物を中心に、除菌掃除が済んだ区分(部屋)ごとに、ホルマリン燻蒸。殺菌です。明日は、麹室前の予定。

2007/10/20 初蒸かし  

  やっぱり酒蔵には、蒸気と蒸し米の香りが良く似合います。いよいよ始りました。蒸し米の加減もよく、今後の仕事に期待が持てます。そして今日は、息子の誕生日。酒の会などに重なることが多く、なんだかんだ誕生日に家に居るということが無く、初めて(誕生時以来)祝いました。おじ・おばからのプレゼント攻勢に、「ただのお金は要らない!」などの迷言まで飛び出し。羨ましい限り。手作り のおでんとケーキで締めました。

2007/10/19 いよいよ、  

  明日から酒母麹の蒸かしとなります。最終の洗い物が雨のために、外で干すこと叶わず、明日使用する最小限の道具を麹室にて乾かしました。 最初は酒母麹で、麹室に引き込む蒸し米も少量ということもあり、過乾燥を防がなければなりません。

2007/10/17 週末に  

  今季初めての麹の引き込みを控え、今日から麹室の掃除殺菌です。酒の会出張の前に室前の掃除と殺菌を済ませていたので、そこに、動かせるもの全てを出し、麹室の掃除を行いました。ウチの蔵の室は小さいのですが、道具を出してみるとよくもこんなに入っていたものだと感心します。とりあえず、麹室の殺菌を済ませないと、洗い直して殺菌したこの道具達を麹室に入れることができないので、明日は、一日掛けて麹室の壁・天井・床を丁寧に拭きあげ、仕上げに殺菌剤にて清拭します。仕込1号、「しぼりたて」に使用する「夢の香」の精米も済みました。

2007/10/06 今朝、  

  特に冷え込み、外気は10℃。秋が深まるにつれ、蚊の猛攻が凄く、人差し指に3匹の蚊が停まったり、おまけに仕留めるにもこの時期のは素早く、多少イラつく。網戸の無い家自体、蚊にとってはバリアフリー状態。家ではキンチョーの秋。10月に入っても蚊が居るなんて少し前までは考えられなかった。
 酒税法では、シーズン最初の米洗いの日をもって酒造りの作業開始とされます。で、今季は今月19日に予定を立てたため、期限となる2週間前の昨日、仕込配合の更新とアルコール添加酒の製造見込み数量の申請をするため、相馬税務署に赴き手続きを済ませました。

2007/10/05 何時の間に、  

  コレクターでもないのに、何時の間に集まったサッカーのユニフォーム。 サッカー自体、マイナーな時代で用品も高校生の小遣いでは満足できるものが少なく、加えて、硬いグランドのためにすぐ壊れ、磨り減るスパイクと 、1週間で穴が開く靴下で出費がかさみ(安物買いの銭失い)、カタログやサッカーマガジンの広告を見ながら流したため息は数知れず。田舎な上、買う所もなかった のだけれど、、、。
 ということで、その当時、無理してでも買っておけば、一財産なユニフォームの紹介。まずは、ユーロ84のフランス、98のデザインにも取り入れられるほど素晴らしいデザイン。まじ、欲しかった。そして84のフランスにいたっては、ジャージまでもが秀逸なデザイン。ほどほどのコンディションでも10万は超えるでしょう。お次は90W杯の旧ユーゴスラビアのアウェイ。ホームよりもカッコよい。ユーゴスラビア内紛にて解体前の最後のWCのユニで、ストイコビッチの背番号ならプライスレス。学生時代散々探し回り見ることも叶わず。それ以外はニアミスをしていたのに、、、。同じ90杯なら、ドイツのアウェイ。同じデザインである88ユーロのオランダ、ホーム。どちらも良好なコンディションなら10万前後となるでしょう。そして86のデンマーク。ウッヒッヒ。
 これらは、今みたいに玉数も少なく、今後とも取引価格は上昇していくこと間違いなし。でも、分かっていながら無い物ばっかり。手に入れれば、コレクターの道に足を踏み入れてしまいそうなので自重しているものの、縁があればなあ、欲しい 、、、。
 何時の間に集まったユニフォーム、部活を辞めた高校時代からチョコチョコと買い集め、現在、20着弱。多いのか少ないのかは分からないが、太って着れなくなっては、ただのコレクションに成り下がり勿体無い。このため、最近は年甲斐も無く普段着や寝巻とするケースが増えた。ユニフォームによってはパツパツの限度を越え、 サイクルジャージにも見え、何者?という感じで自分でも見苦しく感じるところだが、既にユニフォームを身に付けるには、抵抗の無いレベルまでサッカーでの 技能の自信を無くし た上、昔の自分を覚えているはずの、このユニフォームたちを纏えば、自分を慰められる!と、勝手に理由付けをしている。それでも、 肯定できる自分が居るわけでも無く、少し寂しくはないか?と、自問する毎日。いっそ、コレクターになった方が、煩悩の1つは開放できやしないか?いや、逆に増えるぞ、こりゃ。
 サッカーの用品メーカーについて。王道のブランドともいえるアディダスとプーマ。ともに母国となるドイツ国内のクラブチームへの力の入れ様が凄い。そして欲しいと思う度合いが高いのがヒュンメルとアンブロ。 サッカーのユニフォームは、地域の歴史や伝統を色濃く反映したものが多く、継続性のあるデザインが求められる。このため、デザインでは、かなり制限される ケースが当たり前となるが、この4メーカーは、時にはこれを打ち破り、新しい物語を植え付ける力があり素晴らしい。さすがは、サッカーに馴染んだヨーロッパブランド。 ナイキがサッカー業界に殴り込んだ当初は、これらを無視したデザインが目に余って我慢ならなかったなあ。
 これを日本酒に無理クリ置き換えると、狭い地域でしか共有していなかったアイデンティティーの基礎となる要素、つまりは土地の歴史・背景や環境・伝統などに加え、新たな価値観を構築し、認識して貰う努力が大事ということになるのかな。並大抵のこと ではないぞ。

2007/10/04 点検。  

  造りも迫って、先月から暇な時間を利用し、機械・器具の整備をしています。まず、小タンクの色塗り。これは、超特大の「磐城壽」名入れを施した力作。酒袋の洗いに使用するもので、造り中は蔵の前に鎮座させるつもりです。そして、今日はポンプ類の整備をしているところに、精米機メーカーのエンジニアさんが精米機の点検を施してくれた。造りまで作れる暇は無くなりました。朝晩よく冷えるようになりましたが、天気と時間のカウントダウンを造り子の体は刻み始めています。

2007/10/01 今日は、  

  日本酒の日。皆さんの晩酌はいかがだったでしょうか?私はというと、毎晩、消防団のポンプ車繰法の練習で酒を絶っている毎日です。秋口に、出荷となる吟醸系の酒があるので、夕食時に時間をかけて食べ合わせを確認したいのですが、そうもいきません。雨が降って練習が休みになった時に、確認するしか無いですね。
 17BYの山廃仕込純米大吟醸(雄町版・山田錦版)、純米吟醸(華吹雪版)の味が整ってきました。そして今日から、18BYの山廃純米酒、N21号が 蔵出しとなりました。そして、稲刈り。農林21号が済んで、五百万石が済みました。契約栽培米の収穫量が徐々に分かってきましたので、今月下旬に計画している「しぼりたて」の酒母仕込みを含め、今季の製造計画を煮詰めなければいけません。一年て、アッと言う間ですな。

2007/09/25 いよいよ、  

  契約栽培米の稲刈りが始りました。まずは、チヨニシキ。とりあえず籾摺り乾燥中なので作柄・収量とも分からないのですが、まず、楽しみはお預け。
 乾燥作業のイネの香が漂う、今夜は「中秋の名月」。家で食べる米も今日が初めての新米。家の神様達にそれぞれお供えし、お月様にもおすそ分け。田舎の香に満ち溢れ、これに酔う瞬間です。

2007/09/13 県清酒鑑評会  

  の審査員として、今日は福島の酒造組合に。参加するたびに思うのですが、レベルが刻々と上がっており、造り手、蔵元の意気込みを感じます。明日、14日は一般公開。お楽しみに、、、。ところが、私はというと、明日からそうも言ってられない状況。今日曜、16日に開催される「うつよさ」の会場準備に入り、当日まで徹夜も辞さない恐怖の工程。雨の予報を覆すための連夜の「天気祭」も、そろそろ控えねば。当日は、多くの人が無事に楽しめることを祈っております。多くの人の来場、お待ちしております。

2007/08/28 県清酒アカデミー、   

  と会津杜氏会の合同研修会が猪苗代町のヴィラ・イナワシロにて、今日と明日の会期で行われます。私は明日、予定があったので今日だけの参加だったのですが、興味深い話があまりに多く、後ろ髪引かれる思いで会場を後にしました。
 その内の一つ、「晩植米」。6月上旬から中旬に田植えを施し、登熟期を寒暖差の取れる時期にずらし、よりよい実入りを図る考え方です。以前から、高温障害のリスクが低い地域ではありますが、従来田植えによる、幼穂形成期(減数分裂期)となる7月上旬に低温が当たるケースが多く、これを回避するのに、6月田植えもアリだと考えておりました。現に地元で、成苗を6月中旬に田植えを行う農家の方がおりますが、田植え後の活着もよく、その後の生育も、稲姿もよいのです。今日の講義では、米の味も酒の味も、晩植のが良いとのことでしたが、これは抜きとしても、トライしてみる価値ある事案と強く感じました。

2007/08/17 地球の裏側、   

  ペルー沖を震源にした巨大地震。この影響で一日明けた今日、津波が到達するとのこと。消防団の出動要請が夜中にされることは覚悟はしていたのですが、嫁と息子がお盆休みにて実家に帰った開放感から、コピまくった映画を立て続けに3本鑑賞。眠気で少し集中力が欠けてきた3本目「ホテル・ルワンダ」の後半の午前2時に出動要請 が。何時出るか分からない出動要請に起きて待っていた方が良いだろうと思ってのDVD鑑賞。集中して見ていた事から目は疲れ、眠気はクライマックス。また、震源地が遠いことから、 津波の収束には時間を要し、その津波注意報解除には時間が掛かる ことも分かっていたので、やっぱり寝て待っておけばよかったと反省。何事にも備えあることが重要です。

2007/08/14 浪江市街地   

  の盆踊りの手伝い。というより、所属している青年組織による出店です。今日は昼間から猛暑。特製のモツ焼きは、意外にも大好評でした。人出もあって、お盆をお盆らしく過ごす事に、 心揺さぶられた一日でした。

2007/08/10 よい陽気   

  が続きます。出穂も順調です。今年は梅雨明け頃の7月下旬から気温の高い日が続いています。お盆もすぐそこ。他県bフ車も増えてきました。

2007/08/05 羽化   

  卵から飼育しているカブトムシが、昨日から羽化を始め昨日、今日と2匹づつ成虫となっています。今日の夜も羽化することでしょう。
 このカブトムシ、一本の木から採集した親虫の曾孫達です。採集した木は、冬季には水の底となってしまうため、ついに昨年、枯れてしまいました。そこで、飼育しているカブトムシを貴重な個体群と勘違い?し、飼育に一層力が入ってしまう結果となっています。
 里子に大部分の幼虫を出したため、残る蛹はあと7匹。羽化後、上手に飼えば大抵9月中旬までは生きます。ただ、この間の夜じゅう、羽音が切なさを誘います。今年は、産卵の確認後、故郷の山に成虫を帰したいと考えております。子供の説得にかかってきますが、分かってくれるでしょう。

2007/08/04 稲   

  迫田に植えた五百万石の出穂が揃い踏み。素晴らしい景色を与えてくれます。自然のリズムは素晴らしい。平地の五百万石は穂が出始めたところ。五百万石の次は、夢の香、チヨニシキと続きます。ちょうど、台風がこの出穂時にかち合っていたのですが、幸い風の影響も少なく助かりました。今年の株張りは素晴らしいですよ。

2007/08/01 BY   

  以前からBY(酒造年度)の区切りについて言われることですが、ウチの場合、8月→7月にしております。どうでも良いことではございますが、 気になさらない方も、今後ともよろしくお願いします。

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