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20BY 酒造り奮闘記

2008/9/10 世の中。 

  国にも多少の手落ちはあったとしても、情けないですね。三笠フーズ。そして関連会社の辰之巳。企業理念というものを、大小関らず企業は持っているはず。しかし、企業倫理が機能しなければ、社会的倫理が保てるはずもありません。それは私達の社会、命に関ることです。
 我が家には、ある人に揮耗頂いた書、「飲酒全其神」が昔から飾られています。直訳すれば「飲酒、其の神 全うす」で、ただの酒飲みの言葉と捉えてしまいがちですが、地元中心に細々と変らずに商売をさせて貰っていることを考えれば、殊、意味ある言葉です。この言葉の出自等は薄学で一切知らないのですが、「酒で商売させてもらっている以上は、この酒にてお客さんの身と心を満たす酒を造らなければならない。」と解釈していますし、本当の良酒こそ、そうでなければならないと考えています。
 米を主食としてきた日本人。今回の事件で、私が思うほどの怒りもなく、すでに米に対する誇りを失した感があります。稲作自体も活力を削がれ、農業は風前の灯。瀕死の重症です。皆さん、まだお気付きになりませんか?もの作りにかける生産者の心意気と、これを伝える販売者の心意気に接したことはありますか?家族揃って、「いただきます!」「ご馳走様!」の言葉を発していますか?皆さんにとって、本物の「よいもの」が無くなる前に気付いて欲しいのです。独りよがりかもしれませんが、意気通じ身も心も満たすことができるものが身の回りにあったらどんなに豊かか。皆さんが伝えて頂ければ、大きな心意気の循環の輪が生まれるはずです。日本ほど、綺麗な環境で農産物ができる国はありません。
 今、コンプライアンスという言葉が盛んに使われていますが、日本では狭義な「法令順守」で用いられます。つまり社会的倫理を欠いても、法の抜け道を通れば許される訳です。結構、身の回りにあるんではないですか?以前、ミートホープの社長が「消費者が悪い」と発した言葉も、全て否定できない世の中になっていると感じます。

2008/9/9 小さな、 

 感動を昨日頂きました。ものを大切にする気持ち。とても大事です。25年前の車、日常の足に使っているとは思えないほど、とても綺麗でした。
 と、いうことで車の話。2ヵ月前、母仕様の車が廃車となりました。理由は壊した上、10年乗った車で、車検をすぐに控えていたから。で、次に車選びになります。近頃の燃料高で燃費のいい車にしようと。候補はハイブリットと、燃費の良いエンジン車。しかし、よく考えてみればハイブリットのバッテリーって、永久にもつ訳ではなくて、弱ってしまい交換の時期が来る。そして思いませんか?古バッテリーの処理と新品のバッテリーの製造段階で必要なエネルギーと排出するCO2と、そのバッテリーのおかげで消費することのなかったエネルギーと排出することがなかったCO2の和ってどれだけ違うのだろうか?案外、違わなかったりするんではないだろうか?そこで、新車にでも乗り換えでもしたら、ハイブリットに載っている意味・意義も無いのでは?結局、家の結論は、まだ技術が確立されていないハイブリッドよりは、その時代の一番燃費の良い車に永く乗ることが、環境に負荷をかけなくて済むのでは?ということになり、H社のFなる車になりました。考えてみれば、デジタルなどハイテクのものは価格が落ち、資源が著しく値上がりしています。新興国の技術革新、競争に負けるようでは、日本に未来はありませんし、数少ない資源を大切せず、逆に海外に流出する様を見て、今の日本は、末期症状ではないかと思ってしまいます。国の明確なビジョンにて、目先小手先でない政策が必要な時期なんですがね、官僚も政治もこれほど酷い国はありゃしませんが。

2008/8/18 夏も終わりか、 

  高校野球が終われば、夏の終わり。そう感じる方も多いかと思います。それとも、秋の虫の音にハッとしたとか、日が短くなったとか、人それぞれあると思います。家の場合は実家ですから、帰省していた親戚達の見送る時に、子供の頃から表現できない寂しさが、夏の終わりの私の感覚です。息子もあんなに待ち侘びていたハトコが来て、そして見送る時、家の角口が夏の終わりに感じたことでしょう。
 この年になって気付いたことが、お盆は様々な昔話に出会う機会が多い時期です。供養の意味合いが生じるのでしょうか?そういう年回りになってきたことは、紛れもない事実です。

2008/8/15 出穂とカブトムシの真実。  

  ようやく、酒米・夢の香の出穂が始まりました。例年より10日から2週間遅く、田植え後の低温や、思ったように気温・日照が足りなかったことを示しています。家で飼育しているカブトムシも例年なら8月頭には出揃っているのですが、こちらも今日から羽化が始まりました。子供、大喜び。
 カブトムシの飼育を始めたここ数年を振り返ると、出穂と羽化はほとんど同時期です。さすがに、出穂と羽化の関係は、米の品種や幼虫の肥育で大きく変わるので、全くのナンセンスですが、今年は感覚的に寒いと感じることの多い上半期でした。そうそう、表題の真実。カブトムシは、同条件で飼育した雌より先に雄が羽化します。これは、間違いありません。これは、羽化待ちの蛹室の保護のためと、勝手に考察しています。

2008/8/1 昨日まで、  

  南部杜氏の研修に参加していました。気付けば齢、36歳。立派な中年です。南部杜氏の組合に入って14年経ちます。月日の経つのはホントに早い。思えば、今、幼稚園の息子も近所の小学生たちのラジオ体操に初めて参加していたのも4年前。アテネオリンピックがあって、スタンプカードがメダルの型だった。まだ小学生でもないのに、子供にもしっかりと時間が流れていると気が付いて、複雑な気持ちとなりました。

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